Interview selector session3

Selector/原康浩

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「アートやクリエイティブは止まらない」は何も作家だけではない。作家や制作された作品たちと一緒にアートを発信し繋げる「場」や「人」たちもまた存在している。関西アートシーンの「現場」にいる「人」たちに聞いてみた。

画家 / アトリエ三月主宰
原 康浩/ Hiroyasu Hara
アトリエ三月:大阪市北区中崎西4-2-9

「あらゆる表現を発信する」ノンジャンルのギャラリー&コミュニティ

Q. アトリエ三月はどんなギャラリーですか?
大阪・中崎町にあるギャラリーです。運営者である画家・原康浩のアトリエをギャラリー「アトリエ三月」として2015年にオープン。現代美術、絵画、イラストレーション、立体表現、アウトサイダーアートなど幅広いジャンルを扱いますが、一括りに「アート」と定義付けよりも、「あらゆる表現を発信する場所」だと考えています。

Q. 原さん自身の事もお聞かせください。
昨年だけでも53本の展示をしたので相当数の作家さんと関わっていることになりますが、僕が作家に求める大事なことは「人間性」。技術的に個展はもう少しかなぁと思っても、彼らのことを好きになったらご一緒させていただきます。もちろん作品も見ますが、まずは人から入ります。これは僕も画家として制作活動をしている一人の作家ということに影響されていると思います。作家同士、あるいは友達としても付き合えるかという対等性こそが大事で、企画者と作家のような上下関係がちらつかないようにしたいと思っています。一緒にご飯を食べる、話すし、交流するためにギャラリー内にバーも設けています。他のギャラリーがあまり食い込まないところまでグッと関わっているかもしれないし、それくらいの関係性でやっていきたいと思っています。あと、いわゆるアートのコンテンツで括りづらい表現者たちとSNSで知り合い繋がっていくことを早いうちからやってましたね。

Q. #ARTGOESONプロジェクトについてどう感じていますか?
世界的なパンデミックに陥りこれからどうなるのかわからない1度目の緊急事態宣言下において僕も同じようにYouTubeを使って周りのアーティストに協力してもらいその場で原画を見れなくても届けるものがあるのではないかと試行錯誤している中でアートゴーズオンの発信は同じ発信者としてとても心強く感じました。そしてそれらのコンテンツをパンデミックが終息した後にもオフラインと同時に走らせることが重要だと感じています。

Q. 今後、どのような活動をされますか?
アトリエ三月での展示はどんどん予定しています。年間4〜50本はしますから。大きな意味では、作家とのヒエラルキーのないフラットな関係性や、「一緒にやろうぜ」みたいなことを維持しつつ、もっとコミュニティやコレクティブ的な側面を色濃くしていこうかとも考えています。

Q. 本展示でのセレクト基準や注目してみてもらいたい点はありますか?
ARTGOESONはジャンルレスな集まりで、僕の考えは「実験」です。最近、アトリエ三月以外の場所でも企画や展示をする機会が増えていますが、「ちょっと真面目にやりすぎてない?」と自問することがあります。だから、僕のセレクターとしての根底的なテーマも「実験」。いい意味で収まらないやり方、CASOの空間を生かしてアトリエ三月とは違うアプローチで参加したいと思っています。

今回の作家セレクションの視点は、路線としては現代美術寄りです。CASOの空間や、その周辺の空気感などを作品に投影できたらと思っています。とにかく、今回は実験してみます。

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